それは初恋で、





メガネは道路側に落ち、そこに少し先からトラックが走って来ている。



「大丈夫か?」



相沢くんが自転車を立て直してくれている間に、私は道路に飛び出した。




「…ォイ、藤沢ッ!!」



ガッシャーーン!!




相沢くんは自転車を投げ出して私の腕を引く。




「馬鹿、危ねぇだろ!!」

「放して、メガネが…!!」




私は、必死で相沢くんの手を振り払おうとする。






パッパーーーーーッ !!


クラクションの音が響く。


私は、その音で漸くトラックに気づき、気づくと足が固まってしまった。






「…ーー!!!」