今、私… 好きって言った。 好きって分かった。 言葉がこぼれ落ちた。 理屈で見つかるわけがなかった。 頭でばかり考えて余計に混乱して、いつだって心は素直に反応していたのに。 何度も逃してしまったこと。 分かってから知った。 思えば、あの時もあの時も、あの時だって、そうだったんだって… 「はは、超リアルな夢…、末期だな、俺…」 「夢じゃ、ないよ」 私の左手首を掴む叶くんの手に、私は右手を添えた。