目が覚めると、私は叶くんの部屋のベッドで、隣には早紀ちゃんが寝ていた。 …、 きっと叶くんが運んでくれたのかな。 部屋の時計を見ると、起きる時間を少し過ぎていた。 「…早紀ちゃ…、ッう゛ん、早紀ちゃん」 のどが少し痛い。 昨日ベランダに長く居すぎたせいだ。 私は早紀ちゃんの体を揺すって起こす。 「…亜希? もう時間?」 「うん、ちょっと過ぎてる」 「…」 「何?」 「亜希、もしかして、私に話したいことある?」 「え…、」