それは初恋で、







と、盛り上がるみんなの前で言えるはずもなく。
私はみんなの後を黙ってついて行った。





- 銭湯にて -




「おぉ、幸。来たか」

「空いてる?」

「おーよ、今はどっちも貸し切り状態だ」

「やった!」
「やりーぃ」



盛り上がる吉田さんと真鍋さん。


貸し切りは嬉しいけど、でも、知ってる人の前で裸になる方が恥ずかしいよ…!!




「…にしても驚いたな。本命はどの子だ?幸」

「…ダントツに可愛い子」




ボソッとこぼした叶くんの言葉に女子一同赤面。




「叶…、お前…」
「や、違うから」




勘違う真鍋さん。




「え、嘘だろ?」
「もっとないから」



勘違う吉田さん。




「おい、もっとないってどういうことだ!叶!ユキのどこに劣ってるって?!」

「そのユキっての止めて。自分が呼ばれてるみたいで気持ち悪い」

「気持ち悪いってなんだ、コノヤロウ!」




叶くんは吉田さんと口論しながらチラッと私を見て頷いた。





…!!!




間違いなく
わ、私に向けられた言葉なんだ…