それは初恋で、




私は早紀ちゃんの横に座った。
早紀ちゃんはひたすらハンカチで涙を拭っている。



ただ特に決まりのない一点を見つめて、早紀ちゃんも私も黙っていた。




公園には私と早紀ちゃんしかいなくて、曇っていた空から月が顔を出した。