それは初恋で、





「何、してんの」

「あ、あの…出来れば…もう少し離れて、あまり見ないで欲しい…なって」

「何で?」

「…緊張するし」

「見てなきゃ指摘出来ないでしょ」

「そうなんだけど…」

「はい、次コレね」

「はい…」




集中しなきゃいけないのは分かってるけど、横と前からのプレッシャーが…

叶くんは次の練習問題を指差した。