それは初恋で、




「それで、試験の日まで教えてくれることになったの、だからそのお礼がしたくて、図書館の駐輪所から自販機が見えたから、叶くんから離れてコーヒーを買いに行ったときに…」

「さらわれた…」

「うん…、いきなり車が横に止まって、中から出てきた人に何か香がされて…その後は…覚えてない。目が覚めた時はもう知らない薄暗い部屋にいて…」




可笑しいなぁ。

早紀ちゃんに話してた時は、こんな事なかったのに…



話しながら、私は恐怖に怯えていた。

記憶を辿ることで改めて怖さを実感した。



思っていたより、私は平気じゃなかったのかもしれない…