教室を出て保健室裏の花壇とベンチのあるところまで来た。
可愛い小さな花がたくさん…
保健室の裏にこんな場所があるなんて知らなかった。
相沢くんは止まった。
私も2メートルあるかないかの距離を保って止まった。
「昨日のこと…聞いてもいいか? あ、言いたくない?」
以前の私なら一気に過ぎてしまった時間に、残るのは恐怖だけ。
今は違う。
「ううん、大丈夫。びっくりしたし、怖かったけど」
「…そっか。じゃ…聞かせて。あ、座ろっか」
相沢くんは側のベンチに腰掛けた。そして横を手でポンポンと叩いて、私を誘導した。
「昨日ね、私、試験勉強したくて、叶くんに図書館で試験範囲を教わってたの」
「…」
相沢くんは黙って私の話を聞いた。


