「…ッ、コワ…かった…」 ッ、!!? 放心状態で震える唇からこぼれた言葉のすぐ後に、叶くんは黙って私を抱き寄せた。 温かい…。 叶くんのシャツに涙が染みた。 「ゴメン、…ゴメン、ゴメンな…」 叶くんは何度も謝って、優しくも力強く私を抱きしめた。