いつの間にか、辺りも暗くなってきた。 「ここまでにするか」 「う、うん。ありがとう」 私たちは片付けて図書館を出た。 ちゃんと叶くんにお礼したいなぁ… そう思っていた矢先、少し距離のある角に自販機を見つけた。 「ちょっと待ってて」 「あ、おい!!」 「待ってて! すぐ戻るから」 「鍵、落としてってるし…」 私は駐輪場の精算機で叶くんが解錠している間に、自販機に向かって走った。