「…」
早紀ちゃんと同じ好きって友達としての好きでいいってこと?
「ん」
え、言うの?
叶くんのこと大好きって?
「どーぞ」
「ええええええええぇ!! む、無理!」
「何で?」
何でって、そんな…恥ずかしいよ!!
「そっか、友達としても好きじゃないか…」
「そ、そんなことないよ!!」
叶くんが今までに見せたことのないような笑みを満面に浮かべて待っている。
大事なお友達を傷つけたくはないから言わなきや、早紀ちゃんと同じ風にといっても、やっぱりそれでも照れてしまうよ…
「叶くんのこと‥」
「…何?」
「叶くんのこと‥も、大好き‥だよ?」
「も‥ね」
「も‥だよ」
「ははは、真っ赤。かーわいっ」
「もう!!」
授業が終わるまでの少しの間、私は叶くんと話しながら、時が過ぎるのを待った。 さっきまで深刻な話をしていたはずなのに、忘れてしまうくらい穏やかな時間になった。


