それは初恋で、





玄関の扉を閉めると、お母さんの靴があった。




「亜希、帰ったの? 洗濯終わってたから乾燥機入れといたわよ」

「あ、ありがとう」



キッチンにいたお母さんは私をリビングのソファーに座らせた。




「な、何!?」

「見たわよ。ハルくんと!! あなた達付き合ってるの?」

「つ、付き合ってないよ」

「じゃ、好きなの?」




お母さんは不敵な笑みを浮かべた。