それは初恋で、





着信。





「相沢くんからだ…」

「出ないの?」




私は頷いて、ケータイをしまった。



私は、早紀ちゃんが大事。




「もう、いいの。考えてみれば、私、男子と親しく話したことなくて…たった1日でも、友達みたいに話せただけで十分贅沢なこと」

「…」

「…だから、相沢くんと話す前に戻る。私には早紀ちゃんがいるし」

「亜希…」




私は涙を拭った。


そしたら、相沢くん絡みの嫌がらせも減って、相沢くんが不快な気持ちになることもないはず。



「もう、たくさんなの。誰かに恨み妬まれ嫌われるのは」

「…それでいいの?」

「うん、…」

「……分かった」




クシュッ!



私はくしゃみをした。早紀ちゃんは慌てて叶くんに借りたタオルで私の頭をワシャワシャと拭いた。そして早急に教室へ戻って着替えた。