「おい!幸村。いるのか?!」
相沢くん!?
相沢くんが女子トイレの外から話し掛ける。
早紀ちゃんはギッと叶くんを睨んだ。
「あ、」
叶くんは携帯の画面を見て送信ボタンを押していた事に気づく。
「てか、いるなら早急に出てこい!何やってんだ!」
「あー、…ちょっと待って」
「待つか!お前通報されたいのか!出てこないなら連れ出す!入るぞ!」
相沢くんが入ると同時に、私は外へ飛び出して行った。
その時、ぶつかった肩を振り返ることもなく。
痛いのは、肩よりも別の所で。
早紀ちゃんは飛び出した私を直ぐに追いかけ…
「亜希!!」
「藤沢?! おい、幸村、何があった!!」
とにかく、私は全力で走った。
相沢くんに、見られてしまったけれど。


