「完全に白でしたよ~」

「本当っ?ありがと茜ー。さすが!あたしの親友なだけあるわ!」

あー笑顔が眩しいっ!!
こういうのを小悪魔って言うんだきっと。

…でもまぁ、人の役に立てるのはいいことだよね。
知れ渡っちゃうと厄介だから、この話は私と恭子だけの秘密だけど。



「そうだ!今日転校生来るらしいよ!」

しかも男だってーと付け加える。
付け加えられても興味ないんだけど。

まあきっと自分には関係のない存在なんだろう。
私、恋なんかしたことないし。



「茜は可愛いのにね~もったないわ!」

確かに告白されたことは何回かある。
けどやっぱり付き合うことはできなくて。
いずれ好きな人もできるだろう、と思ってた時期もあったけどもう諦めた。

だから今は恋に恋してる状態。

「私はきっと恋愛自体にに縁がないんだよ、」


…なんて言っちゃった瞬間、





私は、












…恋に、












落ち、た







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