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「先輩!」

「‥‥ん~~‥」

「せんぱい!!!朝です!!」

「‥‥‥‥」

めざましが鳴り響く中、
こんなやりとりが始まってもう1ヶ月経つ。
まあ、先輩に毎朝会えるからいいんだけどね!


「せんぱ~い起きないと遅刻しますよ」

「‥‥‥」

「…起きないと襲いますよ?」

そう言った瞬間、がばっと起きた先輩の拳が頭に直撃する。

「…痛ったあ…もう朝から何するんですか!!人がわざわざ起こしに来てあげてるっていうのに!!!」


「うるせえ!!何するってお前のしてることの方がよっぽどおかしいだろ!!!
その起こし方止めろって何回言ったら分かるんだ!!!」


先輩の上に馬乗りになってる私をベットから無理矢理引きずり降ろしてもう1回グーで殴られる。
痛いけど先輩がかっこいいから気にしない!


「…合鍵返してくれ」

冷たく言い放たれた。

「無理です!これも任務のうちですから!いいじゃないですかペアなんだからー」

満面の笑みでそう返すとペアになった覚えはねぇ…と小さく聞こえた。しかも舌打ちつきだ。
先輩の舌打ちは妙に傷付く。
まあしょうがないか。

「俺は低血圧なんだ。」


…知ってます。

「そういえば先月の今日ですね!私達が出会った日!!」


「‥出会った日じゃなくて、初めて会った日って言ってくれ」





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