家の前に着き、俺はこいつと別れようとした。 「じゃ、ありがとな。ばいばい」 「…颯クゥン。もうちょっと一緒に、いたいなぁ」 「…」 「ダメェ?」 …断ったら、言うよ? こいつの目が、そういう事を言ってるように見えた。 「……いいよ。上がれば?」