「はぁ?」 「それだけ、です」 俺は…、初めて先輩に嘘をついた。 「お前、自分がなにしたかわかってんの?」 「……」 「今椛ちゃんが、どんな気持ちでいるかわかってんの?」 「………」 俺は俯きながら左手の薬指にはめている指輪を見つめる。