授業の始まるチャイムが鳴り、理科の先生が入ってきた。 「教科書の6ページ開けてー」 アタシは先生が黒板に書いた文字をひたすらノートに写すだけ。 話は…聞かず、颯の背中を眺める。 理科の授業は淡々と進んで行く。 (颯、大好きだよ) アタシはそう思いながら颯の背中をずっと見つめてた。