君が弟、アタシが姉






ガチャ…






「…っ」





いきなりドアが開いたので、アタシは急いで目から溢れる涙を拭った。







「あ…榊。どした?」








「なっ…なんにもっ…!」







「なんにもねぇって…、お前泣いてただろ」









「泣いてなんかっ…な……」