君が弟、アタシが姉






「アタシ、ヤダよっ…。もう、大切な人を失くすのは…。茜だけで、もう充分だよぉ」








「椛っ、椛っ、椛っ!」







「颯ぇ…」







アタシは思いっ切り泣いた。







気付けば、颯も泣いていた。