夏の終わりに。







第4クォーター、残り5秒。


私達は69対68で勝っていた。







しかし残り4秒、相手チームの3Pシュートが決まり、69対71。





残り3秒、必死にゴールに向かって走り





残り2秒、キャプテンがパスを出した。


そのとき唯一フリーで走っていた私に、だった。





残り1秒。ゴールだけを真っ直ぐに見つめて、私はシュートを放った。








数秒後、相手チームの歓声が鳴り響いた。












無残にもボールはリングに当たり、私の足元に転がっていた。