~五月登校中~


「ん?」


ふと見ると,庭園の噴水(校内)の叢に,1匹の....猫。



「ぅ゙....」


歯を食い縛り,拳をぎゅっと握って五月はなんとか猫の横を通りすぎた。



「ふぅ...良かった。」

五月は犬の哀しい性で,猫を見ると気性が荒くなるのだ。