舞Days~4月。始まりを告げるBomb~




突然扉の辺りから物音が聞こえてきて,カチャ...と開いた。

皆...勿論私も間一髪で変身をとき,テ-ブルの下に隠れた。
小動物だけならともかく,竜や虎,猪がいる上,周りに沢山の人が倒れていたらまずい事になる。



やがて扉の影から中の様子を窺っているのか,チラチラとあまりにも色素の薄い髪の様な物が見えた。
皆緊張して体を強張らせ,じっとテ-ブルクロスの影から扉を見ている。
暫くしてそぅっと伸びてきた色白の細い腕が扉を弱々しく押し,覗いた顔に皆があっと言った。
次の瞬間には春海と明和くんが飛び出していた。


扉の影から出てきたのは色白の幼女....ではなく,苺果ちゃんだった。
苺果ちゃんは細い指でしきりに目を...涙を拭っている。


「寂しかったんだょぅ?..なんで一人にするのぉ...」

泣きながら怒る声が聞こえてくる。



そっか,兎だからね。



明和くんと春海は何度も謝って,宥める。
その間に,皆テ-ブルの下から出てきた。
無論,変身していない。




残り時間??分