「ゎゎッやばいじゃん;」
真心くんがそう言ってガバッと起き上がった。
肩大丈夫なの?!
私が驚いていると, 湖心がそっと,
「ぁぁ見えて馬鹿兄も神宮寺家(ウチ)の人間だからね。見えなかったかも知れないけど,手で僕の踵を受けてたよ。」
と囁いた。
そっか。さっきのは痛くて肩を抑えてた訳じゃなくて,受けた手をそのまま肩に残してまるで踵落としを喰らったかの様に見せてたんだ。
「でも...」
湖心は悪戯っぽい笑顔で,
「手は痛かったみたいだよ。」
と言った。
ぁ...やっぱり痛かったんだ。
「ねぇ早く皆変身して探しません?」
金色のゴ-ルデンレトリバ-が遠慮がちに足元で言った。....五月くんだ。
「そうだよね...」
私は覚悟を決めて指輪をはめた。湖心はやっぱり変身しないらしく,
「頑張って。」
と声をかけるだけだった。...ここで「変身しなよ」とか言ったら,きっとまたあの絶対零度の微笑みが返って来るんだろう。
皆も指輪をはめた。
私達は一斉に口付けした。
...最後の作戦が始まった。

