優音はアハハッと明るく笑うと,簡単だょ-♪と切り出した。
「あたしの“力”は“未”だょッ?今までは使わなかったけど,あたしが舞う舞をじ-っとみると,眠くなるのッ!!勿論,“半変身”か“変身”の間だけだけどね♪」
成る程。未ならリボンで耳も尻尾も隠せる。歌で舞に集中させる事で,確実に眠らせられる。
「でもそれって羊が一匹...ってやつだよね?それって迷信で羊関係ないんじゃ...?」
私は思っていた事を言った。すると湖心はふむ。ってポ-ズで,
「そうだけど..例えば苺果は耐え難い寂しさを感じるとパニックを起こして過呼吸や呼吸困難を起こしたりするし。」
「ウサギは寂しいと死ぬってやつ?それも迷信みたいな物だよね?」
「うん。でも僕らの“力”はそのくらい曖昧なものなんだよ。」
「そっか...」
私達の話が終わると,五月くんが遠慮がちに手を挙げて
「あのぅ..それで,強行突破ってどうするんですか...?」
と発言した。続いて五月くんの隣にいた沙恵も同調して,コクコクと頷くと,
「私も気になってました。手荒な事はなるべく避けたいのですが....」
と言った。
優音は2人の方を見て...にっこり微笑んで説明を始めた。
..あれ?今一瞬優音が物凄く寂しそうな顔をした様な..?気のせいかな?

