私の王子様-先生【完】




「先生…」

「誰が嫌いなんだ?」

「何のことですか?」

「とぼけるな…」



そう言って先生は暗い廊下の壁に私を押しつけた。


なにこの展開?!


私何かした?



「おれのこと嫌いなんだ?」

「そんなんじゃ…」

「でも嫌いって言ったじゃん…」

「それはですね…こっちにもいろいろと事情が…」



なんで私が機嫌を取らないといけないの?


そもそも原因を作ったのは先生じゃない?




「別にいいけど…」



そう言って先生は私の体から離れる。


は?


別に言って何?


何がいいの?


自分の彼女が嫌いって言ってるんだよ?