私の王子様-先生【完】




「神崎…?」



まただ…


私が一人で教室にいると絶対にこの声を聞く。


私は勇気を出して振り返った。



「佐々木先生…」



いま一番会いたい人…



「やっと返事してくれた…」

「へ…?」



やっと…??


「その返事だとおれが声掛けてたの気付いてなかったな…」



声掛けてたの??


全く…



「気付いてません…」



気付いていなかった…