「先生も明のこと好きなんじゃない?」



彩ったら何を言うかと思ったら…



「そんなことあるわけないじゃん!!先生がこんなガキ相手にするわけないじゃん!」



そう私は先生から見たらただの子供で


ただの生徒…



「わかんないよ?少しくらいは期待してもいいんじゃない?」



その言葉は私の胸に深く突き刺さった。


期待…期待した分だけ傷つく…


私はそう思ってるからいままで頑張って期待しないようにしていた。


でも彩もそういうなら少しは期待してみてもいいのかな?



「まぁ~がんばりな!!うちは何があっても明の味方だから!!」

「ありがとう!!じゃぁ行ってくるね!!」

「ばいばい!!」



そして私は先生の部屋へと向かっていった。


いつもよりも会いに行くのが楽しみだった。


期待…いつもなら怖くてできなかったのに今日は彩のおかげで少しだけ勇気が出た。