「明~!!」


ふと遠くの方から私の名前を呼ぶ声がした。


私はその声の主をキョロキョロと探す。


「ここだよここ!!」


気づくと目の前にその声の主はいた。



『彩!!』



そう私の親友、彩。


中学校から付き合いだ。


彩も私とおなじ相馬学園を受験し見事合格。


この春からもまたおんなじ学校に通えるなんて夢見たい。



「あれ卓磨は?」

「卓磨?」