私の王子様-先生【完】




「ついた」



海から約15分の場所。



「和食…屋さん?」



そう目の前にあったのはいかにも和って感じのお店で


明らかに私たちには似合わない。


でも先生にはそんなこと関係ないのか私を置いて一人で行ってしまった。



「おお倫幸かぁ!久しぶりだな!」



先生が入っていくと元気なおじいさんと親しそうに話している。



そうか…知り合いの店なんだ。


私は珍しいものを見るかのように二人を見つめていた。



はっきり言って二人の共通点が見つからない…



でもきっと昔からの友人なんだってことはだれの目から見ても


一目瞭然だった。