「私、先生のところに行ってくる」



彩の目を見て私は言った。



そのとき私の心はもう友達を傷つけたくない気持ちと


自分に嘘をつきたくない気持ちでいっぱいだった。



「やっと素直になったね!もう心配かけさせないでよ!!」

「うん!」



私はそう言うと先生の家に向かって走り出した。


会ってどうするかなんて考えていなかったけど


先生に会いたいの一心で私は走り続けた。



「はぁ…はぁ…」



約10分かけてようやく先生の住んでいるマンションに着く。



私はエレベーターに乗り先生の住んでいる最上階のボタンを押した。