「あなた体に気をつけてね」 「あぁ」 「お父さんいってらっしゃい」 「行ってきます」 私は笑顔でお父さんを見送った。 「じゃぁ明、お母さんこのまま仕事に行くから。それと今日も帰れないから一人で夕ご飯作ってちょうだいね」 「わかった」 そう言ってお母さんとは反対の方向に背を向け私は歩きだした。 家の前に着くと見覚えのある車が止まっていた。 あの車は… 「先生…?」 「神崎…」 なぜか私の目の前に先生がいる。 そうかあれ先生の車だ…