私の王子様-先生【完】




すぐにその答えは見つかるはずもなかった。



「神崎?」



私からの返事がないせいかまた心配そうに見つめる先生。


せっかくの先生との時間なのに私ったら何考えてるんだろ?




私は先生といる間だけいいことしか考えないことにした。




「すいません…ぼーっとしちゃって。寝不足なんですよね」

「大丈夫か?」

「余裕です!!」



そう言ってにっこり笑うと先生もつられたのか一緒に笑った。



それからの時間の流れは本当に早くて


本当にあっという間だった。





そして本当のお別れの時間。


私は荷物を持ち先生の方を見た。