先生と付き合い始めてからもう2カ月が過ぎた。 悩みも解決して何もかも順調だと思っていた時… 『神崎明さんいる?』 昼休みに突然、3年生の先輩に呼び出された。 「屋上まで来てくれるかしら?」 「はい…」 用件なんてすぐにわかった。 きっと先生のこと… この先輩、毎日のように先生のところに来ては私のこと睨んで帰る。 前から少し怖いと思っていた先輩。 顔は奇麗だけどなんとなく悲しい瞳をしていた。 「あの…それでなんですか?」 屋上につき私は早く用を済ませたいと思って自分から話を切り出した。