わたしは…
「…わたしは、いじめられていたから…だから、うれしいだけなんだ。こういうふうに、…。」
「トオル。俺たちは友達だろ?いいじゃねーか。それで。もう、いまからは俺が守ってやるから。な?」
一瞬の沈黙。
俺は、本当にこいつをまもりたいと、おもっちまった。
トオルになにがあったかしらない。けどな、俺が気に入ったんだ。
トオルは、ぶわっと涙をこぼした。
それが、アイスクリームの上にかかる。 トオルは、言った。「…ありがとう。」
そういって笑った。めちゃくちゃ可愛い顔だった。
やっぱ、トオルは笑ってなきゃ。だろ? 俺が思ったんだ。俺はこの顔によわい。 「いいよ。俺、トオルを気に入ってるから。好きだから。そのまんまでいいんじゃね?」