「そんなんで9ヶ月も俺に恋してられんの?コロっと三村んトコ行っちゃうんじゃねぇの?」



「えっ…」



コロっとって…



あたしは含み笑いを浮かべながらハッと鼻を鳴らす先生を凝視した。



「んだよ。」



それはナイ。



絶対ナイ。



三村クンより先生のがいいオトコだもん。



顔も中身も…



あたし…



先生以外なんて考えられないもんっ!!



「ってか、お前…」



「あっ…」



突然、顔を寄せてきた先生は、



あたしの額にそっと手を当てると、



「来たときより熱上げてんじゃねぇよ。さっさと寝ろ。」



「いだっ!!」



額をペシッと叩いてきた。



「ヒドいよ…先生…」



うぅ…



ほんと痛い。



こっちは病人なんだから…



ちょっとは優しくしてよねっ!!



そして額をさすりながら軽く睨みつけた…



瞬間、



「でも、お前はそんな俺が好きなんだろ?」



「えっ…」



目の前には少し意地悪そうな笑みを浮かべる先生。



「ヒドい俺に恋してんだろ?」



「っ!!」



ドキンッ!!



あたしは逃げるように布団の中に潜り込んだ。