周回数を重ねるに連れて段々空が紺色に染まっていくのがわかる。

1周、1周。

ラップを重ねる毎に俺は胸が苦しくなる。



泣きそうになるのを堪えて目を見開く。



最後の夏に。

最高のメンバーとレースが出来て良かった。



そして。

不況なのに、会社の経費からスポンサー料を出してくれた親父には感謝してるよ。



最後のワガママを快く引き受けてくれてありがとう。



マシンにはプライベーターではなかなか買えない部品を。

買って入れてある。



だから俺も祥太郎も。

満足いく走行が出来るんだ。