祥太郎がピットインしてきた。

俺は軽く体をほぐしてマシンを降りた祥太郎と腕を重ねる。

「頼んだよ!」

その言葉に俺は頷く。

祥太郎は確実にリードを稼いだ。



俺が失敗する訳にはいかない。

マシンに跨がってピットロードを規定の速度で走行する。

後ろを振り返って他のマシンが来てない事を確認してコースに出ていった。



…転倒だけは嫌やで!!