それから俺達はあの桜の木の下で二人で眠った。
 不安だった俺は、目が覚めたらハクがいなくなっていないように、ハクの手をずっと握っていた。
 そうしているうちに、ハクと過ごした今までの時間が全て夢のような気がしてきた。今横で寝ているハクという存在は実はいないんじゃないかと。