初めて俺がハクと出逢った時は、背も俺と同じくらいで、大人か子供かわからなかった。
 それが今は俺よりも頭一つ分くらい小さくなっている。握った手も、以前森へ行った時より小さい。
 俺の不安とはよそに、ハクは遊びに行けることがよっぽど嬉しいらしく、キラキラした顔で俺を見ている。
 俺はあえて言わないことにした。きっと今聞いても、また首を横に振るだろうから。
「行こうか、ハク」
 俺はなるべく笑って、ハクを連れて近くの川に行った。