翌月、実家に帰った時に、
2月2日にしずくが死んだという話を聞かされました。
ネコは、死ぬ時には、人目につかないところに行くようなのですが、
母のそばで、苦しみながらも、
眠るように死んだそうです。
「お墓、あの花のあるところに作ったから」
庭を見ると、
花で覆われている場所がありました。

…涙が止まりませんでした。

そこには花しかありません。
それは、わかっています。
でも、涙を止めることができません。
そんな私の頭の中を、
「千の風になって」が流れていきました。

今でも、ネコは好きです。
でも、私にとって、
しずく以上のネコはいません。
GW前に、実家のネコがもう1匹死にました。
その話を聞いても、
「あ、そうなんだ」で終わりました。
涙も出ませんでした。

もしかすると、
私は後悔しているのかもしれません。
きちんと、面倒を見ることができなかったことを。
しずくのそばにいてあげなかったことを。