私が高校生だった頃。
下の妹が、学校で、ラズベリーの種を買ったようです。
ためしに蒔いてみたものの、
その年はそんなに大きくなることもなく、終わったそうです。
…いや、まったく知りませんでした。

翌年。
6月のある日、ふと、窓を開けてみると、
甘酸っぱい香りが外から入ってきました。
庭を見ると、赤い実。
「なにこれ?木いちごにしては、赤いよな」
食べてみたら、…う、すっぱい!
母に、「あれは何?」と聞くと、
「たぶん、去年蒔いたラズベリーが育ったんでしょ」
…放置状態だったようです。

放置していたわりには、豊作でして。
すぐに、ボウルいっぱいに収穫できました。
でも、そのままだとすっぱいので、
ジャムにして、冷蔵庫で保存。
今だったら、いろいろなお菓子に流用していたのですが、
当時はそんな知恵がなかったので。
それにしても…
大鍋いっぱいのジャムを作ったのに、
これでもか、というくらい収穫できました。
おかげで、冷凍庫はラズベリーだらけです。
…誰が食べるんだ、これ。