「危ないからおぶってあげる。早く乗って」





『で、でも…』


あたし重いもん




「はーやーく!なにも心配いらないから!」





『う、うん…』


そっと琉ちゃんの背中におぶさる





「ちゃんと掴まってろよ」






『うん!!お、重くない?あたし…』



「全然!むしろお前もっと食べたほうがいいよ!」






『小さい頃にもこんなことあったね。覚えてる?』




「ぁあ。華連が川で遊んでたら溺れそうになって石で膝すりむいてさ。俺がおぶって帰ったんだよな」






『うん…』








あの時とは比べ物にならないくらい今は



大きな背中