「お~!待ってたよ琉平くん」 にこにこして手を振りながらこっちに向かって来る監督 「今回はすみません。無理言っちゃって」 無理って? 琉ちゃん監督になにか頼んだの…? 「いや、いいんだよ!琉平くんの頼みだしね。それに出てくれたほうが視聴率も…ってね!」 くすくす 「監督は~!でも、本当にありがとうございます。俺、精一杯やらせてもらいます!」 『……琉ちゃん、もしかしてっ』 すっ あたしの言いたいことがまるでわかっているかの様にそっと口を手でふさがれた 「残念だったな、萩野」