「え、あ、これはその…」


あわわ、どうしよう!


どうすればいいんだろう。


あたしは必死に手で猫耳を隠した。



「他の人にバラして欲しくないんでしょ?
大丈夫よ、私そこまでサドじゃないわ。
ただ…」


「ただ?」


思わず生唾を飲み込む。


緊迫とした空気が流れた。



「これからも宿題、よろしくね。」



「宿題?そんなのでいいの?」


てっきりパシリにされるかと思ったよ。




「えぇ。
もちろん、私の分の宿題もやってくるってことよ。
わかった?」


「うん!」


宿題やってくるだけで命が助かるなら喜んでやるよ。



本当、亜美ありがとう!



あ、これから亜美さまって呼ぼう。


あたしは一人こんなことを思っていた。



「馬鹿な子ね、本当。
普通に考えて親友の秘密なんかバラすわけないのに。」


亜美がそうつぶやいたのも気づかずに。