氷吾の知らないとこで影は大きく大きく膨らんで母親、父親を飲み込んで、氷吾の後ろ姿をも捕らえていた。 「――………氷吾。 痛いぢゃない、」 ムクッと立ち上がってフラフラと氷吾に向かって包丁を突き出した いきなり走り始めた母親を避けと氷吾の後ろにいたタクヤに母親の包丁が刺さった。 「……うっわあぁぁぁぁ!!! てっめぇー!フザケタことしやがってぇ!」 タクヤの怒りは氷吾に向かった タクヤの腹に刺さった包丁を抜き取るとタクヤは氷吾に向かいヒョロヒョロと歩き始めた