「……………違わねーだろ、一緒ぢゃねぇか」 「何にもわかっちゃねーくせに偉そうなこと言うな」 「俺とお前のどこが違う?」 「………………全部だ。 何もかもが違ぇんだよ! お前にわかるかよ、見えない何かに締め付けられてる私の気持ちが! 母親がいない腐った心の気持ちなんて…………」 「腐っちゃいねーだろうがよ」 「………わかんねーだろうな」 「人間、腐るときは死ぬときだ。 お前は見たことあるか? 母親に裏切られて、捨てられて、揚句の果てに存在がぢゃまで殺されかけた奴を」