「久しぶりに来たな」
「ホントっスよ!全然帰って来ないからみんな心配してたんスよー!」
ズカズカと2人はひかりの"実家"に入って行った。
「お帰りなさいませひかりさん!」
「……………………」
「ひかりさん!シカトは可哀相っスよぉー?」
とか言いつつ嬉しそうにニヤニヤ笑う純。
「親父は何処だよ?」
「多分部屋にいますよ?」
歩き慣れた廊下を早足で歩く
サッと襖を開けて久しぶりの"親父"の顔を確認する
「何の用だ親父」
「お前は全く!口が悪いと何度も言っとろうが」
「お前の血が入ってんだしょうがねーだろ」
ひかりと話す"親父"はまさしくひかりの父親で、威厳のある顔をした"イカニモ"な人だ
「お前の学校に新しい先生が入ったそうぢゃあないか?」
「あぁ、男のな」
「そいつには気をつけろ」
ひかりの目が険しくなった
「どこぞの骨の奴かわからんからな」
「今日見たけど、ヒョロくて弱そうだった」
「だが情報が遮断されておる。
どこかの組に入っておるかもしれん油断するな」
「わーった」
「お茶お持ちしましたあー!」
「おぉ。すまんな純」
「いえいえー慣れてますから!」
「帰るぞ」
「はーい先輩!」
「ひかり、母さんのとこにも顔を出してあげなさい。
きっと喜ぶ」

