IcePrincess






教室に入った瞬間に聞こえる声



「今日は来たんだ」

「うおっ!いつ見ても美人!」

「何あいつ澄ましてんの?」

「ヤらせてくんねーかな!」




下品な笑い声に混じって聞こえる声は弱者の戯言。




「胸糞わりぃーな」



ひかりは誰にも聞こえない声で呟いた




こんなつまらない場所に何故わざわざ行かせるのか


親父だって行ってないくせに


ひかりにとって学校は意味のない所だった


何故か行かなきゃいけない白い建物。



そんなふうにしか考えていなかった